【解決】BAD SYSTEM CONFIG INFO (0x00000074) ブルースクリーン:レジストリ破損を修復する完全ガイド
2024-03-13 • Windows
【解決】BAD SYSTEM CONFIG INFO (0x00000074) ブルースクリーン:レジストリ破損を修復する完全ガイド
Windowsを使用中に突然PCが停止し、青い画面に「BAD SYSTEM CONFIG INFO」というメッセージと停止コード「0x00000074」が表示されてお困りではありませんか? このブルースクリーンエラーは、Windowsの重要な設定情報が格納されている「レジストリ」が破損していることを示唆しており、PCが正常に起動できなくなることがあります。
この記事では、「BAD SYSTEM CONFIG INFO (0x00000074)」エラーの具体的な定義から、その根本原因、そしてPCを再び正常な状態に戻すためのステップバイステップの解決策まで、詳しく解説します。冷静に対処し、大切なデータを守りながら問題を解決していきましょう。
BAD SYSTEM CONFIG INFOエラーとは?
「BAD SYSTEM CONFIG INFO」は、Windowsの停止コード「0x00000074」を伴うブルースクリーンオブデス(BSoD)の一種です。このエラーが発生すると、PCは強制的にシャットダウンまたは再起動され、多くの場合、Windowsが正常に起動しなくなります。
このメッセージが示すのは、システム構成情報に問題がある、特にWindowsの基幹部分であるレジストリに不整合や破損が生じているということです。レジストリは、ハードウェアの構成、インストールされているソフトウェアの設定、ユーザープロファイルなど、Windowsのあらゆる設定を管理するデータベースであり、その破損はOSの動作に致命的な影響を与えます。
主な原因:なぜレジストリは破損するのか?
BAD SYSTEM CONFIG INFOエラーの最も一般的な原因は、レジストリの破損です。レジストリが破損するシナリオはいくつか考えられます。
- Windowsアップデートの失敗: アップデート中に停電や予期せぬシャットダウンが発生したり、アップデートファイル自体に問題があったりすると、レジストリの書き換えに失敗し、破損につながることがあります。
- ドライバーの競合や破損: 新しいデバイスドライバーのインストールや既存ドライバーの更新が不適切だった場合、レジストリに不正な情報が書き込まれ、システム構成の不整合を引き起こすことがあります。
- 悪意のあるソフトウェア(マルウェア)の影響: ウイルスやマルウェアがレジストリを改ざんしたり、重要なファイルを削除したりすることで、レジストリが破損することがあります。
- 不適切なシャットダウン: PCの強制終了や予期せぬ電源遮断が頻繁に発生すると、レジストリファイルが完全に保存されず、破損する可能性があります。
- ハードウェアの不具合: 特にHDDやSSDといったストレージドライブの物理的な故障やセクター不良が、レジストリファイルの読み書きに影響を与え、破損を引き起こすことがあります。
- ソフトウェアのインストール/アンインストール時の問題: 特定のアプリケーションのインストールやアンインストールが不完全に終わると、レジストリ内に残骸が残り、システム全体の安定性を損なうことがあります。
解決方法:レジストリ破損を修復するステップ
BAD SYSTEM CONFIG INFOエラーを解決するには、Windows回復環境(WinRE)を利用してシステムを修復する作業が中心となります。重要なデータを失わないためにも、作業を開始する前に落ち着いて以下の手順を実行してください。
0. 重要な注意事項と準備
PCが起動しない状況では、データのバックアップが難しい場合があります。もし可能であれば、起動可能なUSBドライブなどを用いて、先に重要なファイルを別のストレージにコピーすることを強く推奨します。また、作業中にさらなる問題が発生しないよう、安定した電源供給を確保してください。
1. Windows回復環境 (WinRE) へのアクセス
PCが起動できない場合、Windows回復環境にアクセスする必要があります。
- PCの電源を入れ、Windowsのロゴが表示されたら電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンします。
- この操作を2~3回繰り返すと、Windowsが自動的に回復環境を起動します。
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」を選択します。
2. システムの復元を試す
システムの復元は、レジストリを含むシステムファイルを以前の正常な状態に戻す強力なツールです。
- WinREの「トラブルシューティング」画面で、「詳細オプション」を選択します。
- 「システムの復元」を選択します。
- 画面の指示に従い、問題が発生する前の日付の復元ポイントを選択して実行します。
- 注意: 復元ポイントが作成されていない場合、このオプションは利用できません。
3. コマンドプロンプトを利用したレジストリのバックアップと復元
Windows回復環境のコマンドプロンプトから、レジストリのバックアップを復元する方法を試します。これは、Windowsが自動的に作成するレジストリのバックアップを使用するものです。
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WinREの「詳細オプション」画面で、「コマンドプロンプト」を選択します。
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以下のコマンドを順に入力し、各コマンドの後でEnterキーを押します。
C: cd \Windows\System32\config ren DEFAULT DEFAULT.bak ren SAM SAM.bak ren SECURITY SECURITY.bak ren SOFTWARE SOFTWARE.bak ren SYSTEM SYSTEM.bak copy C:\Windows\System32\config\RegBack\* C:\Windows\System32\config\C:: WindowsがインストールされているドライブレターがC:であると仮定しています。異なる場合は適宜変更してください。ren: 現在のレジストリファイルをバックアップとして名前を変更します。copy: 自動バックアップされたレジストリ (RegBackフォルダ内) を現在のconfigフォルダにコピーして復元します。- 注意: Windows 10/11では、
RegBackフォルダ内のレジストリファイルは既定で自動更新されない場合があります。そのため、この方法が常に有効とは限りません。しかし、試す価値はあります。
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コマンドの実行後、PCを再起動して問題が解決したか確認します。
4. システムファイルチェッカー (SFC) と DISM コマンドの実行
破損したシステムファイルやWindowsイメージを修復するコマンドを実行します。
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WinREの「コマンドプロンプト」を開きます。
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以下のコマンドを順に入力し、各コマンドの後でEnterキーを押します。
sfc /scannow- これはシステムファイルチェッカーで、破損したWindowsシステムファイルをスキャンし、修復を試みます。完了には時間がかかります。
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SFCの完了後、さらに以下のDISMコマンドを実行します。
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth- 注意: このコマンドはWindowsが完全に起動できる場合に有効です。WinREのオフライン環境では
/Onlineオプションは使用できません。WinRE環境で使う場合は、オフラインイメージを指定する必要があります。 - WinREからオフラインでDISMを使用する場合のコマンド例:
Dism /Image:C:\ /Cleanup-Image /RestoreHealth /Source:wim:X:\sources\install.wim:1C:\: Windowsがインストールされているドライブ。X:\: Windowsインストールメディア(USBなど)のドライブレター。インストールメディアがない場合は、このステップはスキップしてください。
- 注意: このコマンドはWindowsが完全に起動できる場合に有効です。WinREのオフライン環境では
-
これらのコマンドの実行後、PCを再起動して問題が解決したか確認します。
5. スタートアップ修復の利用
WinREには、起動に関する問題を自動的に診断し修復する「スタートアップ修復」という機能があります。
- WinREの「詳細オプション」画面で、「スタートアップ修復」を選択します。
- 修復プロセスが完了するまで待ち、PCを再起動します。
6. Windowsの再インストール (最終手段)
上記のどの方法でも解決しない場合、Windowsのクリーンインストールが最終的な解決策となります。この方法は、すべてのデータとアプリケーションを削除し、Windowsを最初から再構築するため、事前に可能な限りのデータバックアップを強く推奨します。
- Windowsインストールメディア(USBまたはDVD)を準備します。
- WinREの「トラブルシューティング」画面で、「PCを初期状態に戻す」または「ドライブから回復する」を選択します。
- 指示に従い、クリーンインストールを実行します。
エラー発生を未然に防ぐために
BAD SYSTEM CONFIG INFOエラーのような深刻な問題は、日頃のPCの管理で未然に防げる可能性もあります。
- 定期的なバックアップ: Windowsのバックアップ機能やサードパーティ製のソフトウェアを利用し、システムイメージや重要なファイルのバックアップを定期的に作成しましょう。
- Windows Updateの適用: 最新のセキュリティアップデートやドライバーの更新は、システムの安定性を保つ上で重要です。ただし、アップデート前には念のため復元ポイントを作成しておくことをお勧めします。
- 信頼できるソフトウェアのみインストール: 出所の不明なソフトウェアや不正なアプリケーションは、レジストリを損傷する原因となることがあります。
- 正しいシャットダウン: PCを使用しない時は、必ず「スタート」メニューから「シャットダウン」を選択し、正しい手順で電源を切るようにしましょう。
- ハードウェアの健全性チェック: HDDやSSDの健康状態を監視するツールなどを利用し、ストレージの異常を早期に発見することも大切です。
まとめ
「BAD SYSTEM CONFIG INFO (0x00000074)」ブルースクリーンエラーは、レジストリの破損という深刻な問題を示しています。しかし、Windows回復環境を用いたシステムの復元やコマンドプロンプトからの修復、そして最終手段としての再インストールなど、解決するための道筋は複数存在します。
エラーに直面した際は、焦らず一つ一つの手順を慎重に実行することが重要です。このガイドが、あなたのPCを再び正常な状態に戻す手助けとなれば幸いです。もし、これらの手順を試しても解決しない場合や、作業に不安を感じる場合は、専門のPC修理業者に相談することも検討してください。
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