【解決策】Windows Updateの0x80246007 BITSエラーを徹底解説!原因と対処法

2024-12-08Windows


【解決策】Windows Updateの0x80246007 BITSエラーを徹底解説!原因と対処法

Windowsをご利用の皆さん、Windows Updateの実行中や、アプリケーションのダウンロード中に「0x80246007」というエラーコードに遭遇したことはありませんか?このエラーは、多くのユーザーを悩ませる一般的な問題の一つです。特に「BITS (Background Intelligent Transfer Service)」という言葉が含まれていることから、何らかのシステムサービスに問題があることが示唆されます。

ご安心ください。この記事では、0x80246007エラーが一体何なのか、なぜ発生するのか、そして最も重要な「どうすれば解決できるのか」について、専門的かつ分かりやすい言葉で徹底的に解説します。手順に沿って対処することで、ほとんどの場合この問題を解決し、Windowsを正常な状態に戻すことが可能です。

0x80246007 BITSエラーとは?

0x80246007エラーは、Windowsの「バックグラウンドインテリジェント転送サービス(BITS)」が正常に機能していないことを示すエラーコードです。BITSは、Windows Updateのダウンロード、Microsoft Storeからのアプリのダウンロード、その他のプログラムがバックグラウンドでファイルを転送する際に使用する重要なサービスです。

このエラーが発生すると、Windows Updateが途中で停止したり、新しい更新プログラムが検出されなかったり、アプリケーションのダウンロードやインストールに失敗したりするなどの症状が現れます。簡単に言えば、必要なファイルの転送がブロックされている状態、と理解してください。

エラーが発生する主な原因

0x80246007エラーが発生する原因はいくつか考えられますが、主に以下の点が挙げられます。

  • BITSサービスの停止または破損: BITSサービス自体が何らかの理由で停止しているか、設定が破損している場合に発生します。
  • 関連ファイルの破損: BITSが利用するシステムファイルや一時ファイル、またはWindows Update関連のコンポーネントが破損している可能性があります。
  • レジストリの不整合: システムのレジストリ情報が破損している場合、BITSサービスが正しく動作しないことがあります。
  • ネットワーク接続の問題: 稀に、一時的なネットワーク接続の不安定さがファイルの転送を妨げ、エラーを引き起こすことがあります。
  • サードパーティ製セキュリティソフトウェアの干渉: ウイルス対策ソフトやファイアウォールがBITSの通信をブロックしている場合があります。

0x80246007 BITSエラーの解決方法

ここでは、0x80246007エラーを解決するための具体的な手順を、簡単なものから順を追って解説します。焦らず、一つずつ試してみてください。

1. 基本的な確認事項

まずは、最も基本的なトラブルシューティングから始めましょう。

  • PCの再起動: 一時的なシステムの問題であれば、PCを再起動するだけで解決することがよくあります。
  • インターネット接続の確認: 安定したインターネット接続があることを確認してください。無線LANの場合は、有線接続に切り替えてみるのも有効です。

2. BITSサービスのリセットと再開

BITSサービス自体に問題がある場合に有効な解決策です。

  1. 「サービス」を開く:
    • Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
    • services.msc と入力し、Enterキーを押します。
  2. BITSサービスを探す:
    • サービスの一覧から「Background Intelligent Transfer Service」を探します。
  3. サービスを停止・開始:
    • 「Background Intelligent Transfer Service」を右クリックし、「停止」を選択します。
    • 数秒待ってから、再度右クリックし、「開始」を選択します。
    • スタートアップの種類が「自動 (遅延開始)」になっていることを確認してください。もし異なっていれば、プロパティから変更します。
  4. 同様に、「Windows Update」サービスも停止・開始し、スタートアップの種類が「自動」になっていることを確認します。

3. Windows Updateトラブルシューターの実行

Windowsには、更新プログラムに関する問題を自動的に診断し、修正するツールが組み込まれています。

  1. 設定を開く: Windowsキー + I を押して「設定」を開きます。
  2. トラブルシューティングツールへ移動: 「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「追加のトラブルシューティングツール」をクリックします。
  3. Windows Updateの実行: 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。画面の指示に従って診断・修正を行います。

4. システムファイルチェッカー (SFC) と DISM コマンドの実行

破損したシステムファイルが原因の場合、これらのコマンドで修復を試みます。

  1. 管理者としてコマンドプロンプトを開く:
    • スタートメニューを右クリックし、「Windows PowerShell (管理者)」または「コマンドプロンプト (管理者)」を選択します。
  2. SFCコマンドの実行:
    • sfc /scannow と入力し、Enterキーを押します。
    • システムスキャンが完了するまで待ちます。(数分かかる場合があります)
  3. DISMコマンドの実行:
    • SFCで問題が解決しなかった場合、またはスキャン後に修復できなかったファイルがあると表示された場合は、以下のDISMコマンドを順に実行します。
      • DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
      • DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
      • DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
    • 各コマンドの実行には時間がかかる場合があります。完了したらPCを再起動します。

5. Windows Updateコンポーネントのリセット

より根本的な解決策として、Windows Updateに関連する一時ファイルや設定をリセットします。

  1. 管理者としてコマンドプロンプトを開く: 前述の通り、管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
  2. サービスを停止する: 以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押します。
    net stop bits
    net stop wuauserv
    net stop appidsvc
    net stop cryptsvc
    
  3. Update関連フォルダ名を変更する:
    ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
    ren %systemroot%\system32\catroot2 catroot2.old
    
  4. サービスを再開する: 以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押します。
    net start bits
    net start wuauserv
    net start appidsvc
    net start cryptsvc
    
  5. コマンドプロンプトを閉じ、PCを再起動してからWindows Updateを再度試してみてください。

6. ウイルス対策ソフトの一時無効化

サードパーティ製のセキュリティソフトがBITSの動作を妨げている可能性があります。

  • お使いのウイルス対策ソフトを一時的に無効にして、問題が解決するかどうか確認してください。問題が解決した場合は、セキュリティソフトの設定を見直すか、メーカーのサポートに問い合わせることを検討してください。
  • 注意: ウイルス対策ソフトを無効にする際は、インターネットから切断するか、信頼できないサイトへのアクセスを避けるなど、セキュリティリスクに十分注意してください。問題解決後はすぐに有効に戻しましょう。

注意事項と予防策

  • 重要なデータのバックアップ: システムに変更を加える前に、常に重要なデータをバックアップしておくことを強くお勧めします。
  • システム復元ポイントの作成: 大規模な変更を加える前に、システム復元ポイントを作成しておくと、問題が発生した場合に以前の状態に戻すことができます。
  • 定期的なメンテナンス: Windows Updateを常に最新の状態に保ち、定期的にディスククリーンアップやデフラグを行うなど、システムのメンテナンスを心がけましょう。
  • 安易なレジストリ操作は避ける: レジストリの編集は、システムに深刻な影響を与える可能性があります。専門的な知識がない限り、レジストリクリーナーなどのツールや手動での編集は避けるべきです。
  • 解決しない場合: 上記の解決策を試しても問題が解決しない場合は、Windowsの再インストールや、専門家への相談を検討してください。

まとめ

0x80246007 BITSエラーは、Windows Updateやファイルのダウンロードに支障をきたす厄介な問題ですが、その多くはBITSサービスの不調やシステムファイルの破損が原因です。この記事で紹介した「BITSサービスのリセット」「Windows Updateトラブルシューターの実行」「SFC/DISMコマンド」「Windows Updateコンポーネントのリセット」といった具体的な解決策を順に試すことで、ほとんどの場合、問題を解決できるはずです。

もしこれらの手順を試しても解決しない場合は、お使いの環境に特有の問題が隠れている可能性があります。焦らず、一つずつ丁寧にトラブルシューティングを進め、最終的には安定したWindows環境を取り戻しましょう。


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