【徹底解説】Windowsエラー0x00000015 (ERROR NOT READY) の解決策 – デバイスの準備ができていません
2024-06-17 • Windows
【徹底解説】Windowsエラー0x00000015 (ERROR NOT READY) の解決策 – デバイスの準備ができていません
Windowsを使用していると、突然「0x00000015 (ERROR NOT READY) デバイスの準備ができていません」というエラーメッセージに遭遇し、大切な作業が中断されてしまうことがあります。このエラーは、通常、コンピュータが特定のデバイス(USBメモリ、外付けHDD、DVDドライブなど)にアクセスしようとした際に、そのデバイスが正しく動作していない、または準備ができていない場合に表示されます。
この記事では、この「デバイスの準備ができていません」エラーが発生する主な原因を明らかにし、Windowsユーザーが自宅で試せる効果的な解決策を具体的な手順でご紹介します。焦らず、一つずつ解決策を試していきましょう。
エラー「0x00000015 (ERROR NOT READY)」とは?
「0x00000015 (ERROR NOT READY)」は、Windows OSがデバイスへのアクセスを試みた際に、そのデバイスが利用可能な状態ではないことを示すエラーコードです。これは「デバイスの準備ができていません」というメッセージとしてユーザーに通知されます。具体的には、外部記憶装置が正しく接続されていない、ドライブの読み取りができない、またはデバイス自体に何らかの不具合がある場合に発生します。このエラーは、データの読み書きやファイルの転送中に発生することが多く、作業の妨げとなります。
このエラーが発生する主な原因
「デバイスの準備ができていません」エラーが発生する原因は多岐にわたりますが、一般的には以下の点が挙げられます。
- 物理的な接続の問題: USBケーブルの緩み、ポートの故障、外付けデバイスの電源不足など。
- デバイスドライバの不具合: デバイスドライバが古い、破損している、または正しくインストールされていない場合。
- デバイス自体の故障: 外部ストレージデバイスや内蔵ドライブが物理的に故障している場合。
- ファイルシステムの問題: ドライブのファイルシステムが破損している、またはWindowsで認識できない形式である場合。
- ドライブレターの競合: ドライブに割り当てられたドライブレターが、他のドライブと競合している場合。
- BIOS/UEFI設定の問題: 一部のドライブがBIOS/UEFIで正しく認識されていない場合。
「0x00000015」エラーの解決方法(具体的な手順)
ここからは、エラーを解決するための具体的な手順を順を追って説明します。
ステップ1: 基本的な確認から始める
まず、最も単純な解決策から試してみましょう。
- デバイスの再接続:
- 問題のデバイス(USBメモリ、外付けHDDなど)を一度PCから取り外し、数秒待ってから別のUSBポートに接続し直します。
- 外付けHDDの場合は、電源ケーブルも正しく接続されているか確認してください。
- PCの再起動:
- PC自体を再起動することで、一時的なシステムグリッチやリソースの問題が解決することがあります。
- 他のPCでの確認:
- 可能であれば、問題のデバイスを別のPCに接続して動作するか確認します。もし他のPCでも認識されない場合、デバイス自体の故障の可能性が高いです。
ステップ2: デバイスマネージャーで確認・対処する
デバイスドライバに問題がある場合、デバイスマネージャーで解決できることがあります。
- デバイスマネージャーを開く:
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスドライバの確認と更新:
- 「ディスクドライブ」または「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」などの項目を展開し、問題のデバイスを探します。
- デバイス名の横に黄色の感嘆符 (!) が表示されている場合は、ドライバに問題がある可能性が高いです。
- 該当するデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択し、指示に従って最新のドライバを検索・インストールします。
- 更新しても解決しない場合は、「デバイスのアンインストール」を選択し、PCを再起動します。再起動時にWindowsが自動的にドライバを再インストールします。
ステップ3: ディスクの管理を確認する
ドライブレターの競合や、未割り当ての領域がある場合にこの方法が有効です。
- ディスクの管理を開く:
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。
- ドライブレターの変更:
- 問題のドライブを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
- 「変更」をクリックし、現在使用されていない新しいドライブレターを割り当てて「OK」をクリックします。
- ドライブの初期化またはフォーマット:
- もしドライブが「未割り当て」と表示されている場合、ドライブを右クリックして「新しいシンプルボリューム」を作成し、フォーマットすることで使用可能になることがあります。
- 注意: フォーマットするとデバイス内のデータは全て消去されます。データ復旧が必要な場合は、専門業者に相談してください。
- もしドライブが「未割り当て」と表示されている場合、ドライブを右クリックして「新しいシンプルボリューム」を作成し、フォーマットすることで使用可能になることがあります。
ステップ4: ディスクのエラーチェックを実行する (chkdskコマンド)
ファイルシステムの破損が疑われる場合、chkdskコマンドでエラーをチェック・修復できます。
- コマンドプロンプトを管理者として実行:
- Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- chkdskコマンドを実行:
- コマンドプロンプトウィンドウで、以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
chkdsk X: /f /r /x Xの部分を問題のドライブレターに置き換えてください(例:chkdsk E: /f /r /x)。- このコマンドは、ファイルシステムのエラーを修復し、不良セクタを回復しようとします。処理には時間がかかる場合があります。
- コマンドプロンプトウィンドウで、以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
ステップ5: Windowsの更新プログラムを確認する
最新のWindowsアップデートには、デバイスの互換性や安定性に関する修正が含まれていることがあります。
- 設定を開く:
- Windowsのスタートボタンをクリックし、「設定」アイコン(歯車マーク)を選択します。
- 更新とセキュリティ:
- 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」に進み、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 利用可能な更新プログラムがあればインストールしてください。
ステップ6: サードパーティ製ソフトウェアの影響を考慮する
セキュリティソフトや特定のユーティリティソフトが、デバイスへのアクセスを妨げている可能性があります。
- 一時的な無効化:
- 一時的にウイルス対策ソフトやセキュリティソフトを無効にして、デバイスが認識されるか確認します。
- 問題が解決した場合、そのソフトウェアの設定を見直すか、代替ソフトの利用を検討してください。
ステップ7: デバイスの故障を疑う
上記全ての解決策を試してもエラーが解消されない場合、デバイス本体の物理的な故障が最も可能性の高い原因となります。
- 重要なデータが保存されている場合は、専門のデータ復旧サービスに相談することを強くお勧めします。
- 保証期間内であれば、メーカーに修理または交換を依頼してください。
解決策を試す上での注意事項
- データのバックアップ: 解決策を試す前に、可能であれば重要なデータのバックアップを取ることを強く推奨します。特にフォーマットやパーティション操作はデータを完全に消去します。
- 焦らず一つずつ: 複数の原因が絡み合っている場合もありますが、焦らず一つずつ手順を確認しながら試してください。
- 専門家への相談: 自力での解決が難しいと感じた場合や、データ損失のリスクを避けたい場合は、PC修理店やデータ復旧専門業者への相談を検討しましょう。
まとめ
「0x00000015 (ERROR NOT READY) デバイスの準備ができていません」というエラーは、多くのWindowsユーザーが直面する可能性のある問題です。この記事で紹介した基本的な接続確認から、デバイスマネージャーでのドライバ操作、ディスクの管理、chkdskコマンドの実行まで、様々なアプローチを試すことで、多くのケースで解決に導くことができます。
この記事が、あなたのPCで発生した「デバイスの準備ができていません」エラーを解決するための一助となれば幸いです。トラブルを乗り越え、快適なPCライフを取り戻しましょう。
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